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2024/07/01 20:21

こんにちは、MAH+(まぁ)です。
私たちの大切な家族であるシロンが、5月22日に旅立ちました。
こちらでのご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
まずはじめに、これまで Nacori Lucori を応援してくださっている全ての皆さま、そしてシロンを愛してくださった全ての方々へ、心より深くお礼申し上げます。
これまでシロンは、Nacori Lucori のスペシャルサポーターとして、チモシーを仕入れたときの品質や状態をお伝えする役割を担ってくれました。現在、サイトで販売中のロットは、シロンが教えてくれた最後のロットとなります。在庫がなくなり次第、商品の入れ替えを行いますので、本ロットをご希望の方はご確認をお願いいたします。
尚、新しいロットからは、同じくスペシャルサポーターを務めてくれるきな子と珀のふたりで、品質の判定をお届けしてまいります。
今後とも、どうか変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
シロンが教えてくれたこと
ここからはシロンがなぜ旅立ったのかの記録です。
どなたかのお役に立てる可能性もありますので、情報として残しておきます。
8月に3歳になる予定だったシロン。
あまりにも急な旅立ちでした。
普段からチモシーもペレットもよく食べるシロンは、いつもまん丸の黄金うんちを出して、とても健康的な子でした。
とにかく人懐っこくて、いつも誰かとくっついていたい性格。
腕の中で一緒に眠っていたシロンの温もり、その幸福感を鮮明に覚えています。
健康的に見えたシロンの命を奪ったもの。
それは、ルーラと同じ遺伝子疾患でした。
(ルーラの遺伝子疾患については → こちら)
5月20日、いつもと違う表情をしているシロン。
どこか具合が悪そうだとなないろちゃんが気づきました。
食べる力はあるものの、やっぱり元気がない。
当日、病院がお休みだったため、翌日の21日に病院へ行くと、そのまま入院になりました。
腸の中に気体が溜まっている…
胃が圧迫されていて呼吸がままならない…
血液検査が困難なほどの低血圧状態…
なんとか回復してほしい。
家族の願いも虚しく、22日の朝、シロンは息を引き取りました。
ブロークン柄の中で、ルーラのようなチャーリー以外にも、遺伝子疾患(巨大結腸症)を患う症例は海外の論文で既に報告されており、病院の先生の見解もこの可能性が最も高いということでした。
ルーラを失ったとき、うさぎの交配に伴う遺伝子疾患の存在を知り、チャーリーと呼ばれる特徴的な柄模様と疾患に関連性が認められることを学びました。
シロンはチャーリーではありません。普段も元気そのものだったので、まるで気づかなかったのですが、そもそも遺伝子疾患を認める要素はチャーリーだけではなく、シロンがまさしくそれでした。
毛の色のついた部分が体全体の10%以下だったり、お鼻のバタフライ模様が上唇で止まっていたり、頰に有色斑が見られたり、目がリング模様で囲まれているなど、疾患を発症する子に見られる身体的特徴がシロンにあったこと、そして発症後の症状が一致していたこと、それらが判断基準となっています。
もし詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、以下のサイトを見てみてください。
ルーラは疾患を発症してから、メガコロン特有の便が見られ、苦しみつつも約3年の闘病生活を送りました。
シロンは発症そのものが命を落とす原因となりました。
もちろん、私たち家族に、もっと何かできることがあったのかもしれません。その可能性を否定するつもりはありませんが、巨大結腸症という遺伝子疾患は、場合によっては時間の猶予なく命を奪ってしまうほど、予断を許さない病気であることを私たちは改めて思い知らされました。
ルーラ、そしてシロン。
生まれも育ちも異なるふたりを、時を短くして同じ理由で失ったことはただの偶然なのか、それとも…
命あるもの、いつかは尽きるときが来ます。
特に草食動物は、常に食べ続けていないと生きていけない生き物です。
(肉食動物は数日間絶食状態でも生き長らえる構造をしていますが、草食動物は常に草を摂り続けないと体の機能が止まってしまいます)
つまり自然界では食べることができなくなった時、その原因が怪我であろうが病気であろうが、それはすなわち死を意味します。
人と共に暮らすうさちゃんたちに私たちができることは、健康的な食事を絶やさないことと、安心して過ごせる住環境を保つこと、そして何よりもたくさん愛してあげて、些細な変化に気づいてあげること。それでもいつかはやってくる別れがあることを知っておくことだと思います。
シロンが教えてくれた大切なことを胸に、たくさんの命が、どうか長く幸せでいられることを心から願っています。
MAH+(まぁ)